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花巻滞在中② 宮沢賢治の世界にとっぷり [旅行]

イーハトーブの世界へようこそ。
なんのことやらと思われるかもしれませんが、宮沢賢治が郷土岩手の地を愛し、
架空の地名、理想郷を「岩手(いはて)」をエスペラント風にしてイーハトヴ(表記は微妙に異なる)
と呼んでいるということです。

独自の世界観をもつ宮沢賢治は、「注文の多い料理店」や「銀河鉄道の夜」の童話や
「雨ニモマケズ」の詩など数多くの作品を残しています。

しかしながら、個人的には「永訣の朝」という詩に思い入れがあります。

死にゆく日、最愛の兄に、雪を頼んだ妹とし子。
その妹への想いを詠んだ詩です。

けふのうちに
とほくへ いってしまふ わたくしの いもうとよ
みぞれがふって おもては へんに あかるいのだ
(あめゆじゅ とてちて けんじゃ)
以下略

「あめゆじゅとてちてけんじゃ」・・・みぞれをとってきてください
「Ora Orade Shitori egumo(オラ オラデ ヒトリ エグモ)」 
          ・・・わたしは、わたしで、ひとり 逝きます。

など独特の音韻がとても胸に響きます。

他に「松の針」「無声慟哭」でも妹への思いがつづられています。
これらの詩は様々な解釈がなされておりとても奥深いものです。

つづく~


検証・宮沢賢治の詩〈2〉「永訣の朝」「松の針」「無声慟哭」

検証・宮沢賢治の詩〈2〉「永訣の朝」「松の針」「無声慟哭」

  • 作者: 山下 聖美
  • 出版社/メーカー: 鳥影社
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 単行本



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